暮らす豆

ゆるい日記など

見届ける

8/16

また廃人みたいな一日を過ごす。

 

今日はいろいろしたいことがあった。布団を乾燥させて、部屋を掃除し、たまった洗濯物を片付けて、洗い物もして、映画を見て、好きなアイドルについて紹介する文章を書いて、平日だけでは終わらない仕事に手を付けて、それから、それから。

それなのに、目が覚めたら昼。

「目覚めたら昼」「明日は月曜日」どちらも攻撃力の高すぎる言葉!HPをごっそり削られてしまった私は、仕方なく横になったままYoutubeを見る。

 

なんとか自分を奮い立たせて衣類を洗濯機に放り込み、洗い物を片付け、準パジャマみたいな服装で外に出る。ご飯を買いに出たつもりだったけど、大好きな本屋が目に留まってしまった。ふらふら、街灯に惹かれる虫のように自然に吸い寄せられ、とてもスムーズに入店してしまう。値段を見ないで本と漫画と雑誌をそれぞれ1冊ずつ買い、ちょっとだけ気持ちが楽になった。本屋で本を買うこと、いやそれ以前に本屋という空間が徒歩圏内にあることに、何度も救われている。ここがなかったら、とっくに狂ってしまっていただろう。

 

家に帰りつき、昼と呼ぶには遅すぎる時間に食事をとった。やけに外が暗くなったな、そんなに長いことだらだらしていただろうか、と落ち込んでいたら雷の音が聞こえ始めた。私は心のどこかがものすごくガキンチョなので、雷の気配を感じるといつもわくわくしてしまう。今日はそれに加えて「仕事に行きたくない」という思いがものすごく強くあったので、雷に打たれたら仕事に行かなくてもよいかもしれない!という天才的なひらめきが降臨してしまい、いつも以上に気分が高揚した。

こういう時はGoogle先生。「雷に打たれたら」で検索検索。調べたところによると、雷に打たれて即死する確率は思ったより高くないが、やはり後遺症が残ってしまうことが多いらしい。当たり前のことだ。会社に行く行かないの問題ではない。

 

さっそく買ってきた漫画、スケラッコさんの「大きい犬」を読んだ。小さなコマの隅々に愛嬌と茶目っ気が溢れていて、とても優しい気持ちになった。良い漫画だ。

結婚生活がうまくいかず実家に戻ってきた主人公に、祖父が「甘納豆好きやろ、食べるか?」と声をかけ、縁側で2人黙って向かい合うシーンがある。

先述の祖父の言葉以外にセリフのないシーンだが、祖父のやるせない表情と主人公が静かに流す涙を見て、なぜかもらい泣きしてしまった。

 

何もしない1日って最高だ。側から見れば全く価値がないと分かっていても、最高だ。