額で呼吸する
8/11
今日は暑かったらしい。一日中クーラーをかけた部屋の中で仕事をしていたので、私はそのことを知らない。なんと贅沢なことだろう!
社会人になるって開き直るということなのかもしれない。入社したばかりの時よりずっと落ち込んでから復帰するまでが早くなったように思う。でもそれは自分をごまかす能力を身につけただけで、私自身は全然強くなっていないのだ。
就活中の友達が「将来の夢なんて分からん!」と嘆いていたので、大丈夫将来の夢がちゃんとある人なんていないよ、と慰めた。
私「私も夢は一応あるけどふわふわしてるし」
友「へえ!どんな」
私「ときどき文章書いてるよ」
友「カッコいい!作家になりたいの?」
私「うーん、そうではないかも」
友「じゃあ出版社とか?」
私「それもなんか違う」
なんだろうな。私は私になりたいんだよな。そのために文章が一番の近道だと思ったから書いているんだ。書いてて思ったけど、私の将来の夢は「自分」なのか。とてつもないナルシストじゃないか!
そんな話は置いておいて、理解できなくともとりあえず話を聞いてくれて自分なりに咀嚼して受け止めてくれる、そんな友達は大事だなと思った。その友達は浅慮ゆえやりたくない仕事に身を投じている私なんかよりずっと具体的な夢を持っていて、きちんと努力をしている。ちゃんと前に進んでいる。上手くいってほしいな、そう思うだけじゃなくて、私も夢に向かって進まなくては。