位置エネルギー
7/21
火曜日。仕事が終わっているのに早く帰れないこともある。
散歩に適した街、というのが確かにあると思う。住みやすいこととは全く違う次元に。
実家の近くは坂が多くて自転車で走るのはまず無理だ。それにこの季節は、ゆるやかな登りであってもあっという間に額から汗が噴き出す。
ただ目的地に向かって歩くときにはマイナス要素しかない坂だが、目的地を失った瞬間それは突然輝き始めるように思う。
坂の何がいいって、上と下で立ち位置が変わるだけなのに、見える景色がドラマティックになること。長い坂を見上げるとついウッ、と声がでるけど、それを登りきったときの景色は格別。空が明るくても暗くても、周りが山ばかりでも建物だらけでも同じ、感動してしまう。
実家の近くにある長い長い坂を思い出す。
空は広い。誰でも知っている事実だけど、あの坂を上から見下ろしたとき改めて思い知らされる。
この季節は、歩くには暑すぎる。早く涼しくなってほしいけど、そうなったらなったでどうしようもない寂しさを覚えることになるだろう。
一般的に言う「具合が悪い」とはかなり距離がある気がするけど、最近どうも具合が悪い気がする。たくさん話すとすぐに喉を痛めてしまうし、去年の夏より涼しいはずなのにものすごく寝汗をかくし、顔に謎のニキビまでできた。このニキビ、ほとんど視認できないにもかかわらず触るとめちゃくちゃに痛い!油断ならない。どれも原因不明だ…いや、ニキビに関しては数日前化粧を落とさずに寝たことが影響しているかもしれないけど。
私の心の中のいじわるな部分が「あんたのそれはニキビじゃなくて吹き出物だよ」と囁く。うるせえ。意味の違いを知らない人はぜひ調べてみてください。
爽やかに嘘をつける人はいいな。歌うようにお世辞を並べていく人を見て思った。
ひとつ嘘をつくごとに泥水飲んだみたいな気分になっていたのでは困る。
今日の一曲:
若者たち/羊文学
https://music.apple.com/jp/album/%E8%8B%A5%E8%80%85%E3%81%9F%E3%81%A1/1406803664?i=1406803675
「僕らはいつも難しいことばかり考えてはダメになる」
「たまにはお酒やふざけた歌で笑うくらいは余裕があったらなあ」本当に本当にその通りですね。