整うことのないベッドと生活

久々に日記らしい日記を。

11/24

今日は朝から美容院に行った。
外に出ると、空気がすっかり冬だ！小学校時代のマラソン大会の練習を思い出す。あれ、大嫌いだった。
髪はしっかりばっさり切ってもらった。普段自分では絶対やらない(できない)けど、アイロンを使って巻いてもらった。
見上げた鏡には、昔何かのアニメで見た金持ち意地悪少年みたいな髪型をした自分が映っていた。

髪を切った後は一旦家に戻り、ためにためた積読本を整理した。
大した稼ぎもないというのに、生意気にも15冊あった！さすがにしばらくは購入を控えようという気持ちになる。
身支度を整え、外出する。郵便物を出したかったのに切手が見つからず、諦める。

私用を済ませて駅へ向かう道中、小学校時代の同級生・Oくんにそっくりな男性を見た。
髪型も、白い肌も、こっちを鋭くにらみつける臆病そうな目も、全部そっくりだった。
中学校は別々だったから、私は本物のOくんが今どこで何をしているのかなんて全く知らない。
全く知らないから、案外同じ街で暮らしていたとしても不思議ではないのかも。

用事が済んだので、初台のfuzkueへ向かう。
fuzkueは「本の読める場所」を謳ったカフェ？バー？とにかく最近の私が拠り所にしている大事な居場所である。
以下2冊、積読を解消する。

・リップヴァンウィンクルの花嫁(岩井俊二)
映画が好きすぎて小説版まで買ってしまった。
非常に淡々とした調子で進むので、映画以上に主人公を取り巻く状況の非情さが際立っていた。
でもやっぱり、とってもいい作品だ。

・夜のこと(pha)
この間の文学フリマで手に入れた。事前に口コミで見て楽しみにしていたけど、やっぱりカバーの手触りがすごい。しっとりと手に馴染む。
普段日記やそれに類するものを読むときって、日曜の朝の電車に乗りながらシティーポップ聴いてるみたいな、
言うなれば牧歌的な気分になることが多かった。ただしこの本は全然そんな気分にはならなかった。
他人の生々しい生活を覗いてしまって、ちょっぴり後ろ暗い気分になった。でも人間そういうもんだよな、とも思う。

そういえば高校生で進路について考えていたとき、それなりの切実さをもって「どうしてエロを研究できないんだろう！」と思ったことがあった。
実際は本気で探せばそれに近い研究はできただろうけど、私はそうしなかった。
なぜなら私は女子高生、しかも地味で個性のない女子高生だったので。
あの頃のような熱量はもうないにしろ、改めてセックスについて書かれた文章を読むのは面白かった。

帰りは思いつきで初台から数駅分歩いた。
まあまあ高いヒールを履いていたのでちょっと心配だったが、靴擦れしたり足が痛くなったりすることはなかった。
私の足はパンプスアレルギーなんだろうか？醜い水ぶくれみたいなのがたくさんできている。

何も思いつかねえよ！という気分でも、歩いていると不思議と気持ちが落ち着き、物語の断片みたいなものがふわふわ浮かんでくる。
私にとって思いつくことはそんなに難しいことではない。難しいのは思いついたときの初期衝動を家まで持って帰り、きちんと書き上げること。
いま、さっそくこの日記を書きながら眠たくなってしまっている。また有言不実行になってしまうかもしれない。

帰って夕食を取った。スマホのスリープボタン(iPhoneでいうと右上のやつ)を押して脇に置いたら、急に知らない音楽が鳴り始めてものすごくびっくりした。
びびりなので、さっそく「iPhone 乗っ取り」で検索。調べたところ、乗っ取られている可能性は低そうだった。とりあえず安心する。
最近iPhoneで調べ物をしていてそれっぽいサイトを開くと警告メッセージが出る、という体験を立て続けにしたので、つい怖くなってしまった。
あれ、私だけじゃなくみんなに共通の現象なのだろうか。

やっぱり眠たい。読みたい本がまだまだたくさんある。書きたい文章もちょっぴりある。それに、明日は憂鬱な仕事だ。少しでも体感の「今日」を引き延ばしたい。
でもなんだか、この眠気には抗えないという気がする。睡眠に支配される人生…