チューハイで乾杯
7/9
木曜日。いろいろとすっきりしない一日だった。
糸のように細い雨は、傘にぶつかるとぷつぷつと音を立てて弾ける。私は雨の夜、散歩するのが好きだ。
朝起きて敷布団を上げる。寝汗をたくさんかいたのか、なんとなく床が湿っていていやな気分だった。布団を上げる、という面倒な割には効果が感じられない作業をそれでも継続しよう!と思うには十分すぎる不快感だった。
あまり覚えてないけど昨夜は地震があったような気がする。2秒くらい目覚めたけど、またすぐに眠ってしまった。
毎日のように書いてしまっているがそれでもやはり、仕事が、楽しくない!パサパサで味のない鶏肉を食べているような気分。
そもそも仕事に楽しさを求めるのが甘いんだよ、いや周りは苦労しつつも楽しんでるんだからお前がおかしいんだよ、などなど毎日のように繰り広げられる脳内会議。もううんざりです。薄皮一枚挟んだ向こう側に狂った自分が見える。そして背後にはものすごく暗い目をした自分の気配を感じる。今にも肩を叩かれそう。毎日全部知らない振りしてお疲れさまです!って周りに笑顔で挨拶しているの、もはやお笑いである。
雨の中散歩をしながら、どこかでこの感覚味わったことがあるな、と思った。俗に言うデジャヴというやつだろうか。
雨の夜の記憶にはどうにも言語化できない複雑な感情が絡みついていて、思い出すことさえ難しい。たぶん彼氏を作ったりし始める前の記憶だと思う。
なんだか、恋愛にのめり込むことで大切な情緒を失ってしまったという気がする。相手を好きになること、相手から好きと言われること、その両方が私のほとんど全てだった時期が私にはある。結局は9割5分くらい幻想だった。ピラミッドの作り方と同じように、私の情緒は忘れられてしまってもう二度と手に入らない。かつては確かに自分のものだったはずなのに!
今日の一曲:
ダイナソー/ふくろうず