暮らす豆

ゆるい日記など

転げ落ちはしない

1

満員電車から満員電車へ乗り換えるときに、ああ出荷されてしまう、といつも思う。

人の波に押されながら、みな同じ方向を目指して歩く。そこには見えない力が、抗うことのできない力が働いているんじゃないか。

薄汚れたホームの片隅に目をやると、黄色く透き通った飴が落ちていた。この飴も抗えない運命の流れに乗ってきて、ここに転がっているのかな。

 


2

自意識がわたしの輪郭を超えて、どんどん悪い方向へ育ってしまっている予感がしている。

どこまでが予想で、どこまでが妄想なのだろうか。文章を書き続けているおかげで、妄想力をネガティブな想像以外の場所に使えて正気を保てているのかもしれない。思いもよらない収穫。