暮らす豆

ゆるい日記など

乾きたいのに渇いてしまう

ぱきん

チョコレートバーにも種類がある、と彼女は思う。歯に触れると軽快に砕けるものと、へなへなと沈んでゆくもの。

でも、どちらも舌の上で転がせば柔らかくとろける、だから結局同じものなのかもしれない。

奥歯ににぶい痛みが走る。彼女はなんでもない振りをしてミネラルウォーターを手にとり、残りわずかなそれを一気に飲み干した。