暮らす豆

ゆるい日記など

砂糖菓子みたい

1

朝の空に白い月が浮かんでいる、いつもより大きい、と思ってよく見たら丸い形の雲だった。

朝の空は何もかもがにじんでしまいそうなくらい、凛としていた。

 


2

びゅうびゅう風が通る大通りを避けて、お気に入りの路地に入る。いくらか寒さがやわらいで、ああ、この場所があるおかげでわたしは仕事を続けていられるのかもしれない、と思う。

本当は仕事なんてしていたくない。西の空に太陽が沈んでいくさま、色が鮮やかに変わっていくその姿をずっとずっと眺めていたい。