暮らす豆

ゆるい日記など

All in the golden afternoon

暗い部屋、ランタンの灯りだけで、本を読む。

加湿器から絶え間なく聞こえる、ぷつぷつという水音。

たぶんわたしが生きていくのに必要な刺激は、これくらいで十分なのだ。輝かしい成功も、弾けるような喜びも、この部屋で得られるじんわりとした幸福には敵わない。

大事なもの、わずかな宝物だけをこの胸にひしと抱いておだやかに暮らしたい。それが今のわたしの望むこと。