2019-12-23 夜と 1 今日は爪を切り、部屋の掃除をした。 強く「生きたい」と望んでいるわけではなくとも爪は伸びていくし、髪の毛は抜けて新しく生えてくる。きっと「死にたい」と望んだところでその事実は変わらない。心というのは思っているより、生命力に対して無力なんだろうか。 2 昔、ひどいことをされた。相手を憎いと思う気持ちは時折泡のように膨らみ、そして突然弾ける。弾けた後にはほんとうに何もなくなってしまい、呆然と立ち尽くすほかない。