牧歌
9/29
数日前、久しぶりに天地がひっくり返るレベルで落ち込んでしまい、小さく身体をまとめて涙のかたまりをいくつも落とした。
こんなことを書くのは不謹慎だって分かってはいるけど、どうしてあのとき生き続けることを選んでしまったんだろう、思い出と一緒に全部あきらめてしまえばよかったんだ、などと思った。
落ちるところまで落ちたおかげかスッキリして、今は自分の生きる理由を考えている。きわめて冷静に。
本質的なところまで掘り下げると私が生きる理由なんてしょうもなくて、刻々と移ろい続ける空を眺めていたいからとか、新鮮な外の空気を吸いたいからとか、それくらいの話でしかないんだと思う。本当に。現代社会にも日本にも向いていないという気がする、昔のことも未来のことも日本以外のこともそんなに分からないので、なんとなくだけど。
でもやっぱり今の時代に生まれてきたからには何かができるはずで、しょうもない理由を胸に生き続ける者として何かやり遂げたい、誰かのためにも自分のためにも。