丁寧な蝶々むすび
7/17
金曜日。目まぐるしい一日だった。
ランナーズ・ハイという言葉がある。そんなバカな、走っていたって苦しいだけでしょう!と思っていたけど、今日の仕事はまさにそんな感じだった。
アクセルがかかったのは21時過ぎてから。頭がいつもより冴え渡って、1を見て10を察する力があるかのように錯覚する。ため込んでいたいくつかの仕事が普段よりかなり速いスピードで片付いた。
集中力が切れた後には心地よい疲れが残る。ああ、いつもこうならいいのに。
と、いい気持ちで大分遅い時間に仕事を終えたのだが、その後いろいろあって不安が爆発してしまった。
客観的に見れば大して不安に思うことではないと分かるし、怯えて身体を縮め震えている自分が馬鹿らしくてしょうがない。嫌になってしまうな。
私の不安はどんな感情より強いのではないか、と思うことがある。私の不安を癒せるのは原因の除去のみ、時間が経っても根本が解決しなければずっと胸に暗雲が立ち込めたまま。不安を「まあいっか」で済ませることができない、要は超ビビリだ。根はテキトー人間なのに。
そんな時、心を癒そうと大好きな音楽を聴いても大抵効果がない。音楽はただ聴くためにあるものであって手段ではない!という原理主義(?)が胸の内にはびこっているから、これはこれで正しいのかもしれないが。
全てを許してくれる、光を通すほど薄くて柔らかい羽衣に身を包みたい。そうすれば、私ももっといろんなことを許せるようになるはずだ。いや、もしかしたら私がその羽衣になるべきなのかな。
今日の一曲:
橋の上で/映画で見た少女
https://music.apple.com/jp/album/%E6%A9%8B%E3%81%AE%E4%B8%8A%E3%81%A7/1135386001?i=1135386203