ミュータント
6/30
火曜日。まだ火曜日か。
クーラーをかけて涼しくしていたけど、雨の降る音が聞こえたので窓を開けた。継続的であり規則的でない音の存在は心を落ち着かせる。落ち着きすぎて眠くなった。
今年の初めに買った冷凍いくらが4パック残っている。賞味期限を確認すると、なんと60日間!高かったのに。
明らかに腐っていなければ食べても大丈夫、という情報を見ておそるおそる解凍。スプーンでひと口すくって食べる。おいしい。むしろ普通よりおいしいくらい。
いくらは健康に悪い感じがしないのに、なぜだか背徳感のある食べ物だ。命をいただいているという感触が強いためだろうか。口に含んでぷちぷち、と潰すと旨味があふれ出してぞくぞくした。
いくら以外の食材がことごとく切れていたのでスーパーに行こうと家を出た瞬間、満たされた。この湿気、この風、この暑さ!それでいて街は明るい。はっきり言って異様な雰囲気で、それがたまらなく嬉しい。ずっとこんな毎日がいい。
満足してしまったのと家に餃子があることを思い出したのとで、そのまま家に帰った。
今日の一曲: