暮らす豆

ゆるい日記など

夢を見たい

6/18

木曜日。気分が晴れない。

 


いつも鬱のかたまりが側で見守っている。それは埃っぽい緑色でぺたぺたしていて、私の身体よりはるかに大きい。

少しでも嫌なことがあると、それは大きな口を開けて私を呑み込む。それに取り込まれると急に身体をまっすぐに保つのがしんどくなり、人の声があまり聞こえなくなる。

ふんっ、と気合を入れればきっと振り払えるのだろうが、その一呼吸がうまくできないため抜け出すのが難しい。どうしても抜け出さざるを得ない状況になってからしか、動くことができない。

でも、一度抜け出してしまえば意外と簡単に日常生活が送れてしまう。

元気なときの私はそうでない自分をどうしても信じられないし、その気持ちが過去自分のものであったと認められない。

嘘をついているわけではないのに、オオカミ少年の気分だ。確かに「襲われた」という事実は存在する。だが誰かが心配して声をかけてくれる頃には、その恐怖も苦しみもどこかに行ってしまっている。

私はこれを書いているいま、かたまりの中にいる。この重苦しい気持ちも、きっと一度抜け出してしまえば忘れてしまうことだろう。毎日がこんな風なので、人生が連続しているように思えない。まるでいろんなかけらをつぎはぎして生きているようだ。