暮らす豆

ゆるい日記など

地に足つけず

5/27

水曜日。足の爪が伸びている。

楽器をやっていたので手の爪は伸びきる前早々に切ってしまう習慣があるのだが、足の爪はいつも切りそびれてしまう。手の爪の3倍くらいの時間をかけてじわじわ伸びるはずなのに、足の爪はいつも気がつけば指から飛び出している。おかげで靴下やストッキングにすぐ穴が開いてしまう、なんとかしたい。

朝はいつも時間がない。昼休みに切ろうかな。夜に爪を切ってはいけない、と親から何度も言われて育ったことが、足の爪の伸びに拍車をかけている気がする。夜なら今みたいにね、だらだら過ごす時間がたっぷりあるというのに。

などと言ってはみるけれど、たぶん夜に爪を切ってよい世界に生まれたとしても私はたぶん変わらない。他のどうでもいいことにかまけて、足の爪をないがしろにするに違いないのだ。

からしたら、本体から離れて捨てられないことが幸福なんだろうか?win-winだったらよいのに、と都合よく考える。

 


人間は風船。自己肯定感は空気。

空気が抜けたら、人間はぺしゃんこにつぶれる。ゆるやかで美しいカーブを保っていることが難しくなって、ぐでぐでと床につっぷしてしまう。

私は夜中によくつぶれる。その名残りか朝もつぶれぎみで、お昼を食べるくらいにちょっと復活する。そして夜が近づくとまた空気が抜けてしまう。

もちろん突然針で一突きされたり、反対にあたたかい空気を入れてもらえることもある。いちいちつぶれたりふわふわしたりしていたらきりがないので、平穏に生きるためには風船を守らなければならない。でも、どうしてもそうできない私たちのような種族がいる。don'tではなくcan'tだ。

自分で空気を入れられたら、風船を守らなくても済むかもしれない。と思って息を深く深く吸い込んだら、胸が苦しくなった。

 


今日の一曲:

サイレン/羊文学

https://music.apple.com/jp/album/%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AC%E3%83%B3/1495340235?i=1495340460