最奥部
5/26
火曜日。今日も一日眠かった。
昔よく聴いていた曲たちをなんとなく聴いたら、濃厚な思い出たちがよみがえってきて驚いた。あれはほとんど匂いと同じくらいだった。
音楽が日常に染み込むのではなく、日常が音楽に染み込むのだ。これは常々思っていること。
楽しかった日もうだうだ悩んだ日も、全てがその時聴いていた音楽に吸い込まれてよりその旨味を増す。音楽を聴く私は幸せだ。
最近父親がおじさんからおじいさんに近づきつつあるようでなんとも歯がゆい。安倍政権を馬鹿にしたり(批判するのでなく)、スキャンダルを起こした芸能人を鼻で笑ったりする。
父は昔はそんな風ではなかった。父自身は変わっていなくて、私が大人になったからその面に気がついただけなのかもしれないが。
テレビにしろTwitterにしろ、他のどんなメディアにしろ、必ずその画面が映せるものには限界がある。そのことを決して忘れてはいけないな、とよく思う。メディアの画面は広大な世界の一部を切り取って作られていて、そこには必ず誰かの意図と作為がある。
父はテレビに何を見ているのだろうか。
今日の一曲:
あのスポットライトを私達だけのものにして/cinema staff