ゆらゆらの道
5/20
水曜日。
憧れの人が実は妻子持ちだった!ガーン!とショックを受けて目を覚ました。夢でよかった。
憧れの人は憧れの人で、つまり私の心の中にあるその人の像には全然血が通っていない。
妻子がいたとして、そんなこと知る由もないのだ。
憧れている、と言う時点でその人に真正面から向き合うことを投げ出してしまっているのかもしれないな。良いところしか見る気がないんだろうか。
でも。例えそうだとしても憧れているという事実は変わらないし、今日もその人はカッコいいのだ。
良いところが強大すぎて、ははー、と拝むしかないのだ。妻子があってもなくても変わらない。しょうがない。
私はタイピングが得意だ。キーボードを巧みにあやつり、長くて複雑な文章でも大抵の人より正確にタイピングできる。
できる、はずなのに、今日はなぜか「エリア」という単語を打ち間違えてしまった。何回消しても、指を動かす順序を間違えて「えらい」とタイプしてしまうのだ。
「えらい」と打っては消し、また「えらい」と打っては消し…側から見たらものすごく滑稽だろう。
リモートワークに入って、自己肯定感が綺麗に落ちていっているのを感じる。無意識のうちに褒められたい、という気持ちが蓄積していて、それを指がすくい上げてくれたのかもしれない。そうだとしたら私の指はとってもえらい。
my piggish girl died miserably/死んだ僕の彼女
https://music.apple.com/jp/album/my-piggish-girl-died-miserably/1009116037?i=1009116043