心ゆくまで沈もう
5/17
日曜日。今日も昼過ぎに起きた。
朝昼兼用のご飯を食べた後、Amazonプライムで映画を見た。
同監督の素晴らしい作品を前に見ていたため期待していたけれど、今日見たものはあまり好みではなかった。
なぜか共感性羞恥が爆発してしまって途中から見るのが苦しくなったけど、我慢して最後まで見た。
見始めた映画を途中であきらめるのはよくない、というルールが私の中にあるようだ。
どうして同じ監督の作品なのに好きになれないんだろう、と不思議に思ったけれど、音楽に置き換えてみたらすとんと納得した。
同じアーティストのものでも、すごく好きな曲とそうでもない曲がある。
映画は所要時間が長い上に体験としてより濃密だから、つい多くを求めたくなってしまう。
たぶんそれだけのことなんだろう。
夕方、涼しくなってきたので散歩に出た。明日が月曜日であるという事実がつらくてたまらず、仕事をやめたら次に何をしたいかばかり考えてしまった。ぐるぐると。
仕事をしている限り、効率と論理的思考からは逃れられないだろうと思う。
どんな仕事にもそれらがついて回ることがどうにも息苦しい。
本当は深い深い海の底からきらきらしたものをひとつずつ拾い上げるような、そんな生き方がしたい。
夜よりの夕空は、私がこの世で最も好きなもののひとつだ。
通行人がいないタイミングを見計らって、こそこそとiPhoneを構え写真を撮った。
いつまでも携帯で写真を撮っているのもどうかと思うが、これ以上趣味が増えたら自分のキャパシティを超えてしまう気がしてカメラの購入にどうしても踏み切れない。
眠ったら月曜日が来る。
嫌で嫌で仕方がないけれど、目を閉じて受け入れなければならない。
好きな曲を聴いてがたがた震える心を鎮めてから、どうにか眠ろうと思う。
今日の一曲:
鉛の飛行船/ゆうらん船