暮らす豆

ゆるい日記など

終末

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晦日はいつも、不思議と心がざわざわしてしまう。

風が強くて、木が大きく揺れる音がするものだから、その気持ちはさらに強くなってしまった。

いつか、わたしたちが当たり前に信じているものがばらばらに崩壊してしまうのではないか。今まではたまたま危機に陥らなかっただけで、少しのことでいまの幸せは崩れ去ってしまうのではないか?

仕事に行きたくないと日々愚痴を言えるのは、平和の中で何も考えずに生きているからではないか。

暗い部屋でぼんやりとそんなことを考える大晦日だった。