暮らす豆

ゆるい日記など

両手で抱きしめる

1

冬に蛇口をひねってお湯を出すのが好きだ。

はじめは冷たい水しか出てこないが、だんだんと角が取れて、まるく優しいお湯になっていく。その感覚を手で確かめることが好きだ。

 


2

ここ数日、某バンドの曲をずっと聴き続けている。というより、彼らの曲しか聴けない状態になってしまっている。

今までも何度かこういうことはあったが、いかんせん彼らは持ち曲が多くないため、3枚のアルバムを永遠にループすることになってしまう。

だからといって彼らの曲は決して色あせず、ずっと美しいままだ。

形のないものをずっと享受し続けている、ふだんあまり意識しないが意外と贅沢な活動をしているのかもしれない。