毎日恒例
1
駅のホームでおきまりの「黄色い線の内側までお下がりください」というアナウンス。
電車に乗り慣れなかった幼い頃は、黄色い線がなんのことを指しているのかわからなかった。
この大きな点字ブロックを線と?いや、でも他に黄色いものはないし……
毎日電車に乗るのが当たり前になり、毎日聞いているにもかかわらず今やすっかりアナウンスの内容が頭に入らないようになってしまった。
それでもときどき、「黄色い点字ブロックの内側までお下がりください」という丁寧なアナウンスを聞くと、はっとしてしまう。
2
普段いろいろな音楽を流しているお店が軒並み同じ曲ばかりかけるようになってしまうので、クリスマスは好きじゃない…と言いたいところだけど、わたしにも好きなクリスマスソングがある。ラスト・クリスマスだ。
聴いているぶんにはただただ美しい曲なのだが、歌詞は思いきり切ないのがたまらない。
なんといっても、絶妙なタイミングで挟まる間奏!全体的にきらきらしていて盛り上がりがわかりづらいこの曲の、まごうことなきピークだ。
また来年までしばらく聴けないのかと思うと、少し寂しい気持ちになる。