守ること
1
東京には、「護国寺」なる寺があるそうだ。「国を護る寺」というワードの衝撃たるや!その名を背負って立つ寺、きっと立派に違いない。見たことはないけれど。
2
ちょうどお昼頃、ものすごくゆっくり歩く人を見た。
3秒くらい見つめていても立ち止まっているようにしか思えないくらいの速度だ。
不健康そうではなかった。彼女にとっては、太陽の光を少しでも長く浴びることが重要だったのかもしれない。
3
危険を感じると小さく固く、丸まってしまうところだ。
でも、彼らはどうやって危険が去ったのを知るんだろう?
丸まって震えている間は、外の様子など窺い知れるはずもない。
外は怖いところだと教えられつつも外に飛び出して自分の世界を切り開いていく子どもは、いろいろな童話に出てくるけれど。
そのまま外に出ず大人になっていたら、彼らはどうなるんだろう。
ダンゴムシのままでいたら、いつかは死んでしまうんだろうか。